介護医療院で仕事をする

介護医療院は長期療養を目的とした医療と日常で必要な介護の2つを提供する施設のことです。近年介護サービスの利用者は増え続けており、その症状によっては長期の治療が必要な方もいます。介護と長期療養の両方が必要な方にとって便利な施設が介護医療院です。また利用者にとって快適な環境を提供する役割も担っています。長期療養する利用者にとってどのような環境で過ごすのかはとても重要です。そこで病院の大部屋のようにカーテンで仕切るのではなく、パーテーションで区分けをしたり、家具を工夫して配置するなどの配慮がなされています。利用者のための生活の場を提供するのが介護医療院なので、プライバシーにより気を配った環境づくりが目指されています。

介護医療院では介護と医療を提供することを目的としていることから、介護士と看護師との連携が特に重要な仕事だと言えます。互いの知識や情報を共有しながら、利用者に対してベストな医療サービスと介護サービスを提供することが必要です。そこで経験を積めば互いの業種の知識を知るきっかけにもなりますし、それを他の現場で生かすこともできます。時には他業種であるために意見の食い違いが生じるというデメリットもあるかもしれませんが、お互いが意見を尊重することにより利用者へのサービスの質の向上にもつながります。また介護医療院はターミナルと呼ばれる終末期医療の役割を担っているので、このような場面でどのようなケアが必要なのかを学ぶことができます。